日本のオーディオ、これから(ケンウッド TS990・その1)
オーディオ御三家、といっても、もう通用しないだろうが、
ずっと以前、サンスイ、パイオニア、トリオはそう呼ばれていた。
トリオはいまではケンウッドとなっている。
ケンウッドは、最初のころは、海外向けのブランドだった。
日本ではトリオ・ブランドだった。
そのケンウッド・ブランドを、高級機ブランドとして使い始めた。
プリメインアンプのL01Aが、国内向けケンウッド・ブランド最初のモデルだった。
チューナーのL01Tもあった。
続いてL02A、L02Tも登場した。
このころが、オーディオのケンウッド・ブランドのピークだった。
ケンウッド・ブランドのオーディオ機器はその後も続いたけれど、
L02A、L02Tのような製品ではなかった。
わくわくするような製品ではなくなってしまった。
わくわくが期待できるブランドはなくなってしまった。
いまもケンウッドはオーディオを続けているが、
根っからのオーディオマニアを満足させるようなモノではない。
もうこれからも期待できない──、
さっきまでそう思っていた。
三時間ほど、いろんなリンク先をクリックしていた。
そんなことをやって見つけたのが、ケンウッドのTS990だった。
TS990というオーディオ機器は存在しない。
TS990はアマチュア無線用のトランシーバーである。