Date: 2月 17th, 2020
Cate: 欲する
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何を欲しているのか(サンダーバード秘密基地・その3)

デアゴスティーニ版サンダーバード秘密基地にまったく関心ない、
という人もけっこういることだろう。

今回のサンダーバード秘密基地は、私と同世代、それより上の世代をターゲットした企画だろう。
子供のころ、サンダーバードを夢中になって見ていた世代、
サンダーバード秘密基地のプラモデルのころ、子供だった世代を狙ったものであり、
サンダーバード? という世代で、
サンダーバード秘密基地に興味をもつ人はあまりいない、と思う。

つまりは、世代特有の飢えと渇きを分析しての企画ともいえよう。
だからといって、同世代の人たちみなが、同じ飢えと渇きをもっているわけでもないのだが、
それでも共通する飢えと渇きをもった人は少なくないのだろう。

それに加えて、その人だけの飢えと渇きもある。
この飢えと渇きは、他のモノではいやすことはほぼ無理なようだ。

ヤフオク!や中古オーディオ店を眺めていると、
衝動に負けそうになることがある。

このスピーカーを、このアンプを、このカートリッジを、
自分の手で鳴らしてみたい、という衝動をおさえるのがたいへんなこともある。

もう一度聴きたい、ではなくて、
一度自分の手で鳴らしてみたい、という気持が圧倒的に強い。

オーディオ店の店頭、
それだけでなく瀬川先生が定期的に来られていた試聴会、
それらの機会に聴くことができ、いい音だな、と思ったオーディオ機器、
これらを自分の手で鳴らしてみたいのだ。

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