MQAのこと、知名度と普及ということ
先日、ほぼ十年ぶりくらいに、ある人と電話で話した。
オーディオ好きの人である。
熱心にオーディオをやっている人である。
私より少し上の世代の人である。
もうステレオサウンドをはじめオーディオ雑誌は何も読んでいない人である。
インターネットはやっているけれど、それほど情報収集に熱心でもない人である。
そういう人と三十分ほど話していた。
以前はよく話していた。
久しぶりということもあって、
それにMQAのエヴァンジェリストを自認しているわけだから、
話の途中で「MQA、いいですよ」と切り出した。
その人は「MQA?」という感じだった。
MQAのことをまったく知らない様子だった。
私だって、MQAが登場したのと同時に知ってはいたけれど、
知ってはいた──、にとどまるレベルでしかなかった。
MQAの音を聴いたのは、2018年9月のaudio wednesdayにおいて、だ。
それに、いまのところメリディアンのULTRA DACと218でしか聴いていない。
オーディオ雑誌も読まず、インターネットも熱心でなければ、
「MQA?」という反応も当然かもしれない。
私が熱心に、audio wednesdayでMQAを鳴らすようになったから、
audio wednesdayに来てくれる人たちはMQAのことを知っているし、
その良さも感じとっているわけだが、
冷静にながめてみれば、MQAの知名度、普及はまだまだなのかもしれない。