「春宵十話」と「数学する人生」
「情報・情景・情操」というタイトルの別項で書いていることがある。
そこで書こうとしていることを、
7月のaudio wednesdayで、ひさしぶりにカセットテープ(デッキ)の音で音楽を聴いて、
あらためて考えているところである。
情操について考えている。
昨日、駅からの帰り道にある書店に寄ったところ、
文庫本のところに岡潔氏の文庫本が二冊平積みされていた。
「春宵十話」(光文社文庫)と「数学する人生」(新潮文庫)である。
岡潔氏について、多くを知っているわけではない、というか、
ほとんど知らない、といっていいかもしれない。
もちろん数学者ということぐらいは知っている。
そのぐらいでしかなかった。
昨晩、書店に寄らなければ、ふだんあまり見ない文庫本のコーナーに寄らなければ、
この二冊を買わないまま、読まないままだったろう。
どちらにも情緒、情操が、ページをめくると、どこかにある。