世代とオーディオ(OTOTEN 2019・その5)
以前、「2014年ショウ雑感(ヘッドフォン祭)」でヘッドフォン祭は、
ヘッドフォンオーディオ祭という名称ではないことを書いた。
ヘッドフォンオーディオ祭だったら──、
そこにオーディオとつくことで、若い人(特に女性の若い人)は来なくなるのかもしれない。
私はオーディオという言葉が好きなのだが、
世間一般ではどうなのだろうか。
オーディオマニアはバカにされる、
オーディオマニアだと誰にもいえない、
これらは極端な例なのだろうか。
どうもそうではないような気がする。
そんな気がする、というだけで、確かめているわけではない。
けれど、(その3)と(その4)に書いたことは実際にあったことだ。
日本オーディオ協会の人たちは、そういうことが実際にある、ということを知っているのか。
若い人たちにも参加してほしい──、
これはオーディオ業界だけでなく、他の業界でもそうだろう。
先細りなのははっきりしている。
けれど、若い人でも、昔にくらべるとずっと少なくなってきているとはいえ、
オーディオに関心をもつ人はいる。
いるけれど、今回の小川理子理事長の発言にSNSでコメントしている人の中に、
とあるガレージメーカーの社長に、
「学生にはトップモデルは聴かせられない」と拒否された、というのがあった。
学生が買えるようなものしか聴かせない。
買えないような高価な製品を聴かせても、時間、労力の無駄、と、
そのガレージメーカーの社長は判断しての発言なのだろう。
そういう人がいる一方で、
とあるオーディオ店のある店員は、
学生相手にも、そんなイヤミをいうことなく、ハイエンドオーディオを試聴させてくれる、らしい。