会って話すと云うこと(その23)
今年のヘッドフォン祭では、
「(ブログを)読んでいます」と声を、二人の方からかけられた。
どちらも出展社の方である。
そういってもらえると、やっぱり嬉しいし、
少しばかり照れくさいものである。
二人とも社交辞令でいわれているのではないことは、
その後に続く話からもわかる。
好き勝手なこと書きやがって──、
そんなふうに思っている人がいるのは聞いて知っている。
そういう人たちがいる一方で、話しかけてくれたような方たちもいてくださる。
どちらが多いかといえば、たぶん前者だろう。
これから先も、このことは変らないだろう。
変るくらいなら、とっくにオーディオの世界はよくなっている。
書くのは、書く時は独りである。
たまに電車に乗っている時に書くこともあるが、
それでも周りは知らない人ばかりだから、独りといえる。
寂しい、とか、つらい、とか、そんなことはまったく感じないけれど、
会った人から、「読んでいます」と直接いわれるのは、
独りでやっているからこその嬉しさである。