ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(続×七・余談)
ジョン・カールにいわせれば、マークレビンソンのパワーアンプML2は、
彼の設計によるもので、本来ならばJC3と名づけられるもの、となる。
以前書いたように、JC3がML2のプロトタイプになっていることは確かなことで、
CEショウに最初に出品されたプロトタイプは、15W+15Wのステレオ仕様である。
外観は、ほぼML2と同じで、電源スイッチが左右独立していて、2つある。
おそらくこれがJC3なのだろう。
JC3の回路図には増幅部と電源部しかない。
ML2の回路図には保護回路も含まれている。
実際に試したことはないから、どこまで本当なのかははっきりしないが、
瀬川先生が週刊FMに書かれていた記事のなかに、動作中のML2に水をかけても瞬時に保護回路が働き、
スピーカーを保護する、とあった。もちろんML2本体は故障するだろうけども。
マーク・レヴィンソンらしい、と思う。
ボンジョルノなら、そういう保護回路はつけないはずだから。
保護回路にも、ジェームズ・ボンジョルノとマーク・レヴィンソンの性格の違いは現れてきている。