ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(続×八・余談)
レヴィンソンのことに触れたついでに書いておくと、
LNP2、JC2のモジュールの特徴は回路構成以外にもある。
LNP2、JC2が日本に入ってきたとき、ある国産メーカーがモジュールのX線写真を撮った、という話がある。
それがどこのメーカーなのか、わからないけれど、おそらくヤマハだと推測できる。
マークレビンソンのモジュールをひっくりかえすと、接続用のピンが出ている。
そして微調整用の半固定抵抗か頭を出している。
ということはモジュールの中にははいっているプリント基板は、上下逆さまになっているわけだ。
通常ならプリント基板の上部に、トランジスター、抵抗、コンデンサーなどがのっかるかたちになる。
ところがマークレビンソンのモジュールはプリント基板に部品がぶら下がる形になっている。
JC2の登場によって、日本のメーカーからも薄型のコントロールアンプがいくつも出てきた。
ヤマハのC2もそうだ。
あまり語られないことだが、C2はマークレビンソンのモジュール同様、プリント基板が上下逆になっている。
改良型のC2aもその次のC2xもそうだ。
プリント基板の向きがどちらでも、音には影響ないだろう、と思う人もいるかもしれないが、
実際には、かなり大きく影響している。
試しに、ヤマハのC2、マークレビンソンのJC2を天地逆にして音を聴いてみると、おもしろい。