Date: 7月 22nd, 2018
Cate: 真空管アンプ
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五極管シングルアンプ製作は初心者向きなのか(その21)

その19)で、
《他人(ヒト)とは違うのボク。》
と書いた。

スピーカーにしろアンプにしろ、自作の理由、大義名分は、
他人とは違うのボクを求めて、であって、これを否定できる人はいるのだろうか。

私だってそれはある。
その一方で伊藤先生のアンプそっくりのモノを作りたい、という気持があるのは、
まったく矛盾していない、と感じることもある。

伊藤アンプをそっくりに作れるようになったとして、
それのどこが「他人と違うのボク」ということになろうが、
伊藤アンプと呼べるアンプを作れるようになることこそが、
「他人とは違うのボク」といえるレベルになるということである。

真空管アンプを自作する人の中には、珍しい真空管、
手に入りにくい真空管、誰も使ってなさそうな真空管で、
アンプを構成することを楽しみにしている人がいる。

確かにこれも「他人と違うのボク」であり、もっともわかりやすい「他人と違うのボク」である。
そういう人にとっては、EL34のような球はポピュラーすぎて、
使う気にもならないのかもしれない。

真空管アンプで鳴らしています。
出力管は何ですか。
EL34です。
……。

こんな会話がなされているかもしれない。
EL34が出力管ということで、話が止ってしまうことだってある。
そのくらいEL34のアンプは多い。

EL34でも、マランツのModel 2、Model 9を使っている、といえば、
会話も別の方向に弾んでいくだろうが、
自作アンプとなると、そうでもなかったりしよう。

「他人と違うのボク」をEL34では満たさない──。
300Bの刻印ならば満たされるのか、Edならばいいのか。

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