Date: 7月 22nd, 2018
Cate: ケーブル
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ケーブルはいつごろから、なぜ太くなっていったのか(BTSの場合・その5)

いまは違ってきているが、昔はプロ用機器はインピータンスマッチングが前提だった。
それに対しコンシューマー用機器は、
送り側のインピーダンスは低く、受け側のインピーダンスは、
送り側のインピーダンスよりも十分に高い値にするのが前提である。
いわゆるロー送りハイ受けである。

ところでMM型カートリッジの場合このインピータンスマッチングはおろか、
ロー送りハイ受けにもなっていないことに気づいたときは、
やはり驚いた。

国産アンプのPHONO入力はたいていは47kΩだった。
海外製は50kΩ(中には49.9kΩと細かく表示しているモノも)が多かった。

プレーヤーに付属していたカートリッジに慊らず、小遣いを貯めて買ったエラックのSTS455Eだと、
20kHzでのインピーダンスはアンプの入力インピーダンスよりも高くなっている。
これではロー送りハイ受けどころか、ハイ送り(若干)ロー受けとなっている。

STS455Eの実測データをみると、
33kΩ、47kΩ、100kΩでは2kHz以上の周波数特性に違いがある。
同じエラックでもCD4対応のSTS655-D4だと、このへんは違ってくる。

STS655-D4は4チャンネル対応ということなのだろうが、
コイルの直流抵抗は652Ω、インダクタンスは216mHとSTS455Eの約1/2であり、
20kHzのインピーダンスも27kΩと低いこともあって、
受け側のインピーダンスを変化させても、周波数特性の違いはわずかである。

それはアンプの入力容量をかえてもSTS455Eは変化量が大きいが、
STS655E-D6は小さい。

カートリッジの負荷抵抗は、共振周波数のQに関係してくる。
カートリッジの負荷容量は、共振周波数に関係してくる。

どちらも内部インピーダンスの高いカートリッジ、
つまりコイルの直流抵抗とインダクタンスがともに高いカートリッジほど、
負荷抵抗、負荷容量の影響が大きく出る。

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