オーディオの楽しみ方(天真爛漫でありたいのか……・その2)
私はそれほど多くのオーディオマニアを知っている(会っている)わけではない。
私より、ずっと多くのオーディオマニアを知っている人は、多い、と思う。
そんな経験のなかでの話だが、
オーディオマニアのなかには、深刻ぶっている人がいる。
「深刻ぶっているね」と、本人に向って言うわけではないが、
そういうオーディオマニアといっしょにいると、
真剣と深刻の違いについて考えたくなる。
私が勝手に「深刻ぶっているね」と感じているだけで、
本人にしてみれば、真剣にやっているんだろうな、とは頭では理解できる。
それでも、やっぱり「深刻ぶっているね」と感じてしまうことがある。
その人が不真面目にオーディオに取り組んでいるから、
「深刻ぶっているね」と感じるわけではない。
真剣と深刻を取り違えている──、
そう感じるのだ。
その人は、真剣と深刻を取り違えるのは、何かが欠けているからなのか。
若いころは、余裕がない人が深刻ぶるのかな、と思ったことがある。
そうかもしれない。
そうだとすると何故余裕がないのか(持てないのか)。
戯れること、戯れ心が欠けているから、のような気がする。