2018年ショウ雑感(その3)
「2017年ショウ雑感(その4)」で、
オーディオテクニカが、二週間前のヘッドフォン祭かのようなブースづくりだったことに、
がっかりしたことを書いた。
それをオーディオテクニカの人が読んでくれていたわけではないだろうが、
今年のOTOTENのオーディオテクニカのブースは、違っていた。
私がオーディオテクニカのブースに入ったのは、カートリッジの試聴(デモ)が始まる寸前だった。
技術者(と思う)の方によるVM型の簡単な説明から始まった。
ブースにいる人には、カートリッジのカタログが手渡されていた。
座っている人は、ほぼみな持っていた。
後から入ってきた立っている人にも、スタッフの方が手渡していた。
私も立っていた一人なのだが、私のとなりの人には渡していても、
私には声すらかけてくれなかった。
説明は、カタログを開いてのものでもあった。
ローコストのモデルから、同じVM型カートリッジであっても、針先が違う、
その説明から始まった。
このショウ雑感でヤマハのプレゼンテーションのソツのなさ、
進行の見事さを何度か書いている。
オーディオテクニカのプレゼンテーションは、そこまではいっていなかった。
けれどOTOTENでは、今回のようにカートリッジをメインにやってほしい。
晴海で開催されていたオーディオフェアの全盛時代からすると、
いまのオーディオショウの規模は小さくなっているが、
その分、ショウの数は増えている。
ヘッドフォン祭、アナログオーディオショウがあって、
OTOTEN、インターナショナルオーディオショウがある。
複数のショウに出展するところもある。
オーディオテクニカがそうだし、テクニクスもOTOTENとインターナショナルオーディオショウに出る。
来場者の都合もある。
どれかひとつのオーディオショウにしか来れない人もいる。
その都合を考慮すると、同じ内容で──、と出展社は考えるのかもしれない。
そこは出展社次第である。
私は、それぞれのショウの色に合った出展であってほしい、と思っている。