Date: 6月 15th, 2018
Cate: デザイン
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表紙というデザイン(テクニクスのSL1000Rの場合)

やはりanalog誌の表紙も、テクニクスのSL1000Rだった。
5月発売の管球王国、
6月になってからステレオサウンド、無線と実験、
すべて表紙はSL1000RかSP10Rだった。

どの表紙がいちばん良かったか。
やはりステレオサウンドでしょう、という人が多いのかもしれないが、
私は、あえて順位をつけるなら、analogである。

写真として優れていたから、という理由ではない。
ターンテーブルシートを装着した状態の写真であったからだ。

管球王国の表紙もターンテーブルシートは装着されているが、
アナログディスクが載った状態なので、ターンテーブルシートの存在はほぼ感じない。

SP10R、SL1000Rが発表されたときから感じていたのは、
なぜターンテーブルシートを外した写真ばかりなのか、だった。
ターンテーブルシートは単体での写真だった。

どの写真も真鍮製のプラッターを露出させたままだった。
ターンテーブルシートがなく、
真鍮製のプラッターの上にじかにアナログディスクを置くのが、
テクニクスの推奨する聴き方だとすれば理解できるが、どうもそうではない。

なのに、どのオーディオ雑誌もゴム製のターンテーブルシートを無視している。
ステレオサウンド 207号では表紙だけでなく、
三浦孝仁氏の紹介記事中での写真でもターンテーブルシートは無視されている。

アルミ製のベースの色と真鍮製の色とのコントラストを強調したいのか、
それにしてもくどいし、そればかり見せられても……、と思っていた。

なぜ実使用のスタイルではないのか。
そう思ってきた人は少なくないはずだ。

analogだけはターンテーブルシートを無視していなかった。

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