現代スピーカー考(余談・その5)
104の次は105だ。
そう思っていたわけではないが、
下北沢の次の日、お茶の水のオーディオユニオンにたまたま行った。
なんと偶然にも、Model 105 SeriesII(105.2)が、そこにあった。
すこしくたびれた感じもしていたが、
Model 105も、ずいぶんとひさしぶりに見た。
そして、こんなに小さかったっけ、と思っていた。
Model 105は決して大型のフロアー型ではないが、
30cm口径のウーファーをもつ中型フロアー型である。
高校生のとき、瀬川先生がセッティングされた105を聴いたとき、
もっと大きく感じていただけに、少々、そのサイズの感覚的な違いにとまどいもあった。
105の登場から40年が経ち、かなり大型のスピーカーシステムがけっこうな数あらわれてきている。
それらの大きさに、こちらが慣れてしまっているからなのか、
それとも毎日、Model 107を見ているからなのか。
どちらにしろ、Model 105.2をひさしぶりに見て、
かわいらしいサイズ、と感じていたし、どことなく犬みたいだな、とも思っていた。