Date: 3月 12th, 2018
Cate: 使いこなし
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喫茶茶会記のスピーカーのこと(その15)

アルテックの806と802はカタログに発表されている数値で比較すると、
磁束密度は13000ガウス(806)と15200ガウス(802)で、
出力音圧レベルは108dB(806)と110dB(802)、
重量は2.6kg(806)と3.18kg(802)で、
806よりも802は磁気回路が強力といえる。

806と802の関係は、JBLにおるけるLE175とLE85のようなものだ。
LE175の磁束密度は16000ガウス、LE85は19000ガウスで、
重量もLE85が1kg以上重い。

岩崎先生は、LE175とLE85の違いは、高域になるほど強くなる最強エネルギーの違いであり、
それは圧倒的な違いでもある、といわれている。

私はアルテックの806と802を比較試聴したことはない。
806と802にも、LE175とLE85の音の違いが、そのまま当てはまるのかどうかはなんともいえないが、
そう当らずとも遠からずだとは思う。

高域になるほど、806と802のエネルギーには違いが出てくるであろうし、
802よりも高域においてのエネルギーが弱いであろう806だから、
075とうまくつながったのかもしれない。

もしドライバーが802であったなら、クロスオーバーポイントを変えたり、
802の上をカットしたり、という工夫が必要になった可能性は、十分考えられる。

結果オーライである。

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