オーディオの楽しみ方(つくる・その24)
トゥイーターを含め、追加するのに必要なパーツ、
サブバッフル、台座、コンデンサー、ケーブルなどはすでに用意済み。
あとは結線とサブバッフルの加工である。
男ふたり、ひとりはサブバッフルの加工、私はハンダづけをやる。
特に難しい作業はない。
完成して、SICAの取り付けてあるエンクロージュアの上に置く。
ある程度の目安をつけて、トゥイーターは少し後方にセット。
ネットワークはSICAのフルレンジの上のほうはカットせずに、
AUDAXのトゥイーターだけ、下のほうをコンデンサーだけでカット。
つまり6dB/oct.スロープである。
出力音圧レベルはトゥイーターの方が高い。
通常ならばアッテネーターを挿入するけれど、今回はあえて使用せず。
音を出す。
明らかにトゥイーターが追加された印象の音が鳴ってきた。
悪くはないが、そのままではトゥイーターが、その存在を強調しすぎのように感じられる。
こんなとき、たいていはアッテネーターを挿入しましょう、となる。
確かにアッテネーターの挿入は楽なやり方である。
どんなにいい抵抗を使った固定パッドであっても、
アッテネーターを挿入することで、トゥイーターの音を、若干鈍らせる。
メーカー製のスピーカーシステムでも、
やはりアッテネーターの存在を嫌って、
ウーファーの能率にトゥイーターの能率を合せる、というやり方をとっているモノもある。
こんなことはユニットから開発製造できるメーカーだから可能なことであって、
自作のスピーカーではまず無理である。
そこで私がとったのは、トゥイーターの位置を5mm奥に引っ込めた。