どこに修理を依頼したらいいのか(ボイスコイルの断線・その1)
いまでは、「スピーカー 修理」と検索キーワードを入力すれば、
いくつもの結果が表示される。
これらの修理業者の腕前がどの程度なのかは、
なかなか掴みにくいし、比較もしにくい。
結局、口コミということになってこよう。
ある人のスピーカーのウーファーのボイスコイルが断線してしまった。
ボイスコイルの修理もやってくれるところは、ある。
けれどボイスコイルの修理を、具体的にどうやるのか、
自分の頭で考えてみると、ほんとうに可能なのだろうか、
どれだけきちんとやれるのか、という疑問が、ずっと以前からあった。
製造中止になり、コーンアッセンブリーが入手できなくなったユニットのボイスコイルの断線、
コイルの巻き直し──、ただ巻いて動作する(音が出るようになる)レベルであれば、
手先の器用な人であれば、できるであろう。
けれど、そのユニットの本来の性能をできるかぎり維持するとなると、
そうとうに困難であることは、容易に想像がつく。
ただ巻けばいいわけではない。
だから、ずっと疑問だったのだ。
その難しさのいくつかを挙げていくだけでも、
具体的な修理方法は……、と考えてしまう。
インターネットだけに頼っていても埒はあかない。
その辺のことを知っている、というか、
業界の人を知っている人に、だから訊ねてみた。
彼の返答は、「やっぱり、そうなのか……」と思わせる内容だった。