537-500と岩崎千明氏(その3)
537-500といえば、
1970年代当時、オリンパスの上に乗っているホーンというイメージが強い。
Olympus S8Rは、ウーファーLE15AにパッシヴラジエーターPR15、
スコーカーは375とスラントプレートの音響レンズのHL93、
トゥイーターは075という3ウェイ・システム。
375をエンクロージュアから取り出し、
ホーンをHL93から537-500にしている人は、当時どのくらいいたのだろうか。
オリンパスの組格子のグリルと537-500のパンチングメタル。
材質は木と金属、色も違う。
孔の形状も違う。
そのコントラストが、うまくいっていたように感じる。
写真をみても、そう思うのだから、
実際にその姿を見て、しかもオリンパスを鳴らしている人だったら、
いつかはオレも537-500……、と決意するのではないのか。
これは誰がやりはじめたことなのだろうか。
おそらく375の強烈なエネルギーが、家庭用としては、
そして鳴らしはじめのころは、中高域のどぎつさ、刺々しさとして聴こえてしまうことを、
やわらげるためなのだろう。
JBLにホーンはいくつもあった。
プロフェッショナル用も含めると、けっこうな数になるが、
オリンパスの上に2397をもってきたら、音はともかくとして見た目はまったく似合わない。
ゴールドウィングの537-509にしても、
ハーツフィールドに収まっている状態では、見事に決っているけれど、
それでは、と……、オリンパスの上にのせてしまったら、どうなるか。
オリンパスの上にのせて似合う(様になる)ホーンは、結局537-500だけかもしれない。