Date: 9月 19th, 2017
Cate: 107, KEF
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KEFがやって来た(その9)

BBCモニターで、日本でもっとも人気があり知名度も抜群にあるのはLS3/5Aである。
これは断言していい。

ロジャースからLS3/5Aが登場したのは1975年。
40年以上前のモデルが、いまも人気があり、
数社から復刻モデルが出ているだけでなく、中古の相場も値崩れすることはないようだ。

このLS3/5A(正確にはLS3/5)の開発は、レイモンド・クックだった、といわれている。
彼ひとりでの開発だったのか、それとも何人かでの共同だったのか、
そこまでは知らないが、クックがLS3/5に関っていたことは事実である。

LS3/5AのユニットはKEF製である。
LS3/5AのウーファーB110は、Model 105のスコーカーにも使われている。
トゥイーターはLS3/5A採用のT27の1ランク上のT52で、クロスオーバー周波数は2.5kHz。

LS3/5Aのクロスオーバー周波数は3kHz。
トゥイーターの口径の違いが、クロスオーバー周波数にあらわれているが、
105のHEAD ASSEMBLY(ダルマ状の中高域)は、LS3/5Aを、
もう一度レイモンド・クックが設計したように、昔から感じていた。

しかも105のHEAD ASSEMBLYはトゥイーターとスコーカーの音源の位置合せも行われているし、
フロントバッフルの横幅も極力狭めてあるし、
コーナーは角張ることなく丸められている。

LS3/5AのサイズよりもHEAD ASSEMBLYは少し大きいが、
105のみるたびに、開発過程においては、
LS3/5AがそのままHEAD ASSEMBLYとして使われていた可能性を考えてしまう。

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