Date: 9月 17th, 2017
Cate: 107, KEF
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KEFがやって来た(その7)

1983年春に、ステレオサウンド別冊「THE BRITISH SOUND」が出た。
山中先生が、イギリスの主だったメーカーを訪ねられてのブランド・ストーリィが、
「THE BRITISH SOUND」のメイン記事である。

KEFにも行かれている。
試聴室の写真が載っている。
小さく、モノクロだがら、細部は不鮮明だが、
Model 105.2が設置してある。
どう見てもキャスターは外した状態での設置である。

これはどういうことなのだろうか。
キャスターは、日本の輸入元がつけたのだろうか、とまず思ったが、
KEFの英文のカタログを見ても、キャスターがついている105である。
そさに輸入元が変ってもキャスターはそのままだったことからも、
KEFでつけているということになる。

となると、キャスターをつけていると、スピーカーの移動は簡単である。
それこそ部屋のどこへでもすぐに移動できる。
つまりスピーカーがよく鳴る位置を探すためには、実際にそこにスピーカーを置いて鳴らすしかない。

それにはキャスターがあれば、苦労することはない。
とにかく、この段階ではこまかなことを気にせずに、
大胆にスピーカーの位置を試して鳴らしてみろ、ということなのだろう。

位置が決ったらキャスターを外して、こまかな調整に取り組めばいい。
そういうことだったのではないのか。

Model 107は45kgと、105のどれよりも重い。
にも拘らずキャスターはついていない。

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