Date: 9月 10th, 2017
Cate: コントロールアンプ像
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トーンコントロール(その5)

SE-P900とAudio Paletteとでは、
3バンドと6バンドという違いはあるが、どちらもパラメトリックイコライザーである。

価格は10倍以上違っていた。
知名度は、どちらも高いといえる。

なのにオーディオ雑誌での取り上げ方は違っていた。

たしかにマーク・レヴィンソンは話題作りがうまい男である。
でもチェロと輸入元のRFエンタープライゼスに対して、
ソニーはひじょうに大きな会社である。

それでも違いが生じたのは、そういったことよりも、
扱いやすさ、もっといえばとっつきやすさに関係していたのではないだろうか。

SE-P900に触れたことはない。
その使い勝手についてあれこれ書けるわけではないが、
パラメトリックイコライザーという、
いわばプロの現場から生れてきたといえる、ふたつの製品であっても、
SE-P900とAudio Paletteでは、まとめ方が違う。

Audio Paletteはイコライザーの中心周波数は固定である。
イコライザー帯域幅も固定である。

SE-P900は写真で見ているだけであるから、はっきりとはいえないが、
ツマミからすれば左右独立で調整が可能のようだ。
それは中心周波数、帯域幅、レベルともに左右独立と思われる。

さらに低域と高域はピーキング特性とシェルビング特性を選べるようになっている。
3バンドとはいえ、かなりこまかな調整ができる、といえよう。

SE-P900の操作性とAudio Paletteの操作性を見ていると、
まとめ方のうまさがAudio Paletteにはあり、
そのうまさとは、
パラメトリックイコライザーにふだん接していない人に対してのアプローチでもある。

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