dividing, combining and filtering(その2)
分岐点(dividing)と統合点(combining)、それに濾過(filtering)だ、
と一年ほど前に書いたことを、実感する。
ある音をいま聴いている、とする。
スピーカーから出てくる音すべてを受け止めているわけではない。
もちろん耳には入ってきている。
けれどそこから先のこととなると、人によって違ってくる。
聴く能力の違いがあろう。
訓練してきた耳もあればそうでない耳もある。
音を受け止めるということは、音を判断することでもある。
判断には、それまでの記憶が深く関わってくるはずだ。
その記憶とは、ある種のフィルターともいえる。