Date: 7月 8th, 2017
Cate: 使いこなし
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他者のためのセッティング・チューニング(その3)

Hさんが、audio wednesdayに来られたのは二回。
前回はほとんど話すことがなかった。
どういう音楽を聴かれるのかも、先月のaudio wednesdayでは何もわからなかった。

今月のaudio wednesdayで、CDを持参されたけれど、それだけですぐにわかるわけでもない。
CDが、私のよく聴くものと同じであれば、まだなんとなく想像できても、
私がほとんど聴かないブラジル音楽ともなると、
まずは音を変化させて、Hさんがどういわれるかから、
どういう音を求めてられるのかを探るしかない。

まずマリーザ・モンチの声のイメージが違う、ということで、
トーンコントロールをいじった音を聴いてもらった。
5バンド、すべての帯域を少しずつ調整した。

イメージに近くなった、といわれたので、もう少し調整した。
さらにイメージは近づいた、とのこと。
それでも、自身のシステムで聴かれているマリーザ・モンチのイメージには、
まだまだの感じのようだった。

Hさんのもうひとつ不満は、リズムが流れる──、だった。
マリーザ・モンチの声のイメージが違うというのは、
なんとなくであっても、つかめるところがあったが、
この「リズムが流れる」は、どういうことなのか、つかみかねていた。

何度も会うことがあって、音楽、オーディオの話をよくしている相手であれば、
あれこれ聴いていくことで、イメージをはっきりとさせることもできようが、
ほぼ初対面といえる相手であっては、言葉よりもまず音を聴いてもらうほうがいい。

といっても、トーンコントロールの次に、どこをいじるかは、少し悩んだ。
こまかなところをわずかずつ変化させていっても……、と思い、
音の変化量として、わりと大きくなるところ、
スピーカーのセッティングを四点支持から三点支持に変更した。

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