日本のオーディオ、これまで(OEM・その4)
サカエ工芸のウェブサイトを見ていただくと、
そこにはエレクトロボイスのスピーカーシステムの写真がある。
えっ、と思われたはずだ。
私も驚いた。
そこには《フォスターブランドのエンクロージャー製造を継続する一方、独立系メーカーとして主要オーディオメーカー各社にエンクロージャー供給を開始。パトリシアン他、エレクトロボイス社へのホーム用、PA用各種エンクロージャーを供給。》とある。
1982年に《フォスター電機の主要製造拠点海外移転を機にフォスターグループから独立し、新たに株式会社サカエ工芸として発足》とある。
Patrician 800、Sentry IVB、Interface:D、Georgianの写真が、
サカエ工芸のウェブサイトにある。
Patrician 800もサカエ工芸でつくっていたのか、と驚いた。
Patrician 800の復刻は1981年秋である。
サカエ工芸がフォスターグループから独立したのは1982年、とある。
ということはPatrician 800の復刻モデルの最初のほうは、エレクトロボイスでつくっていたのか、
途中からサカエ工芸製エンクロージュアに変更されたのか。
それともサカエ工芸で最初から復刻モデルを手がけていたのか。
もう一度ステレオサウンド 60号を取り出してきた。
エレクトロボイス訪問記の写真を見た。
Patrician 800の生産ラインとして紹介されている写真は、
エンクロージュアの生産ラインではない。
エンクロージュアはすでにできあがっていて、ユニットを取り付けている写真である。