日本のオーディオ、これまで(OEM・その3)
エレクトロボイスのPatrician 800復刻のニュースをきいてまず思ったのは、
ティアック製オートグラフと同じで、エンクロージュアは日本製なのかもしれない……だった。
オートグラフや、それ以前のPatricianシリーズほどではないにしろ、
Patrician 800のエンクロージュアは、単なる四角い箱ではない。
コーナーホーン型である。
Sentry IVBもそうである。
30cm口径ウーファーを二基搭載したフロントローディングホーン型である。
だからエンクロージュアは日本製かも……、と思ったわけだ。
ステレオサウンド 60号にエレクトロボイス訪問記が掲載されている。
Patrician 800復刻関連の記事といえる。
Patrician 800の生産ラインの写真もあった。
Patrician 800はアメリカで製造しているのか、
日本製エンクロージュアかも……、というのは私の思い過しだったのか。
今日までそう思っていた。
ここ数日、エレクトロボイスの1828Cを眺めては、
あれこれプランを考えていた。
1828Cは岩崎先生が所有されていたモノだ。
鳴らされていた形跡はない。
岩崎先生は、このホーンドライバーを使って、
何をされようとされたのか──、そんなことも考えながらの自作スピーカーの構想である。
20cm口径ウーファーを、
アルテックの828エンクロージュアの1/2スケールのモノにおさめて、
上に1828Cを置けば、ナロウレンジなシステムではあるがA7のミニチュア版になる。
30cmウーファーと組み合わせて、トゥイーターを加えての3ウェイも考えている。
なのでエンクロージュアに関して、いくつか検索していた。
あるエンクロージュア製造の会社のウェブサイトを見つけた。
サカエ工芸という会社だ。