Date: 6月 25th, 2017
Cate: スピーカーとのつきあい
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ホーン今昔物語(その11)

4435、4430搭載のバイラジアルホーンには、登場したばかりのころは、
ホーン単体の型番はなかった。

通常JBLのスピーカーシステムのカタログには使用ユニットの型番が明記されている。
けれど4435、4430にはウーファーとドライバーに関してはあっても、ホーンはなかった。

4435搭載のバイラジアルホーンは、単体で発売されないのか、と思いつつも、
JBLの新型ホーンをみて、私は4343のこのホーンで置き換えたら……、
そんなことを考えてはヘタなスケッチを何枚か描いていた。

2405もそのままではなくは、バイラジアルホーンのより小型なモノを勝手に想像して、
上二つのユニットをバイラジアルホーンにした4343は、
どんな音がするのだろうか、と、4435、4430の音を聴いてもいないのに想像していた。

4343は、その後4344になり、4344MKIIになる。
中高域のホーンはスラントプレート型音響レンズつきは継承したまま、
2405の採用も変更はなかった。

4435搭載のホーンは、一、二年後に型番がついて単体で買えるようになった。
2344という型番は、4400シリーズに搭載されていたからだろう。

4435、4430を見た時から気になっていることがあった。
ホーンの開口部のサイズである。
ウーファーは15インチだから、そこから推測するに一辺が12インチくらいに見える。

2344が登場して、やっと外形寸法もわかった。
一辺は31.8cmだった。

レコードジャケットとほぼ同じ大きさである。

ホーンの大きさはカットオフ周波数などで決ってくるわけで、
レコードジャケットと同じサイズを目差して設計されたものではないのはわかっていても、
CD登場の前年に、別の意味をもつCDホーン(Constant-Directivity Horn)の2344が、
LPのジャケットと同寸法といえるサイズなのは、どこか意図的な感じがしてならない。

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