ホーン今昔物語(その12)
2344は発売になったけれど、
2344と同形状のホーン型トゥイーターはすぐには登場しなかった。
JBL PROFESSIONALには、4300シリーズ、4400シリーズの他に4600シリーズもあった。
SR用としてキャバレーシリーズとも呼ばれていた。
1983年に4612というモデルが登場した。
20cm口径ウーファー二発に、ホーン型トゥイーターを搭載した可搬型モニターで、
この4612のトゥイーターが、2404Hである。
2344を小型にしたトゥイーターで型番も与えられていたにも関わらず、
1983年の時点では2404Hは、すぐには販売されなかったようだ。
STEREO GUIDEの1983年度版に4612は掲載されているが、
2404Hは載っていない。
2402H、2405H、2403Hしか掲載されていない。
4435、4430の登場からやや遅れて、より小型のバイラジアルホーン型トゥイーターの登場である。
2404Hの外形寸法は一辺が13cmである。
CDのプラスチックケースとほぼ同じ寸法で出てきた。
これも単なる偶然なのだろうが、バイラジアルホーンはCDホーンなだけに、
2344と2404をならべると、LPのジャケット、 CDのケースの比較になる。
2404Hが登場して、あることに気づいた。
4435が登場した時に気づくべきだったことだが、
2404Hまでサイズが小さくなったことで気づいたのは、
エレクトロボイスのスピーカーシステムに搭載されていたホーン型トゥイーターに近い、ということだ。
1970年代後半から80年ごろにかけてのエレクトロボイスのスピーカーシステム、
Interface:D、Sentry IVB、Sentry Vのトゥイーター(ST350)と2404、
横向きか縦向きの違いはあるが、実によく似ている。