Date: 3月 6th, 2017
Cate: ディスク/ブック, 老い
Tags:

「トリスタンとイゾルデ」(バーンスタイン盤)

本は書店で買うようにしているのに、
CDはなぜかインターネット通販で買うことが圧倒的に多い。

今日ひさしぶりに新宿にあるタワーレコードに行った。
タワーレコードは独自に、廃盤になってしまった録音を復刻しているのはご存知のとおり。

バーンスタインの「トリスタンとイゾルデ」のその中に入っていたことを、
店舗に行って気づいた。

「この曲の新境地を示したバーンスタイン唯一のワーグナーのオペラ全曲盤が、国内盤で約23年振りに復活!」
と帯にある。

なぜか、ずっと廃盤のままだった。
ハイライト盤はあったけれど。

数ある「トリスタンとイゾルデ」のディスクで、屈指の名演かといえば、そうとは思っていないけれど、
このバーンスタインの「トリスタンとイゾルデ」は執拗さという点で、
異質といえるのかもしれない。

この執拗さは、老いからくるものだろうか。
そうだろうと思う。
だからだろう、40をすぎたあたりから、無性に聴きたくなった。

けれど廃盤のままでかなわなかった。
発売になってすぐに買って聴いていたバーンスタインの「トリスタンとイゾルデ」だったが、
当時私は20代、最後まで聴き通すことがしんどく感じられた。

二、三回にわけて全曲を聴いたが、一回で最後まで聴き通したことはなかった。
そんなこともあって、他の事情もあって、手離していた。

いまなら、最後まで聴き通せるはずである。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]