ラックのこと(その14)
20年ほど前に、増永眼鏡からanti gravityのメガネが登場した。
川崎先生のデザインである。
anti gravityを見た時から、ずっと考えていた。
この発想はオーディオに応用できるはずだ、と。
ただ漠然と考えていた。
どこに応用できるのかも、最初は思いつかなかった。
四六時中考えていたわけではないが、
ときおり思い出して考えていた。
数年経ったころ、あっ、そうだ、と思いついた。
ラックに使えることに気づいた。
それから10数年が経っているが、
どこからもanti gravityといえる構造のラックは登場していない。
実際にどういう構造にしていくのかを考えていくと、
汎用性をどう実現するかという点で難しい面がある。
とはいえ解決できないわけでもない。
(実際に試作してみないとはっきりとはいえないけれども)
anti gravityといえるラック。
そろそろどこかから登場するのか、
それとも自分でつくるしかないのか。