毎日書くということ(戻っていく感覚・その4)
オーディオ、音について書かれる文章は、
瀬川先生の時代よりもいまの方が多い、と感じている。
オーディオ雑誌の数は昔の方が多かった。
けれどいまはインターネットがあるからだ。
量は増えているが、
その多くはパッと流し読みして得られる内容(情報)と、
ゆっくりじっくり読んで得られる内容(情報)とに差がなくなっている。
一度読んだだけで得られる内容(情報)と、
くり返し、それも時間を経てのくり返し読んで得られる内容(情報)とにも差がなくなっている──、
そんなふうに感じている。
そういうものをくり返し読むだろうか。
私は読まない。
残念なことに、いまの時代、そういうものだけが溢れ返っている。
だからよけいに「戻っていく感覚」を強く意識するようになっているのかもしれない。