オーディオ入門・考(Casa BRUTUS・その1)
いま書店にCasa BRUTUSが並んでいる。書店だけでなくコンビニエンスストアにもある。
Casa BRUTUSもステレオサウンドも、いま売られているのは創刊200号である。
Casa BRUTUS 200号の特集は「ライフスタイルの天才たちに学ぶ! 住まいの教科書」。
この特集の後半(117ページから)に、
「A ROOM WITH SOUND 音のいい部屋」という記事がある。
「心地いい音が部屋のアクセント。
オーディオが作り出すとっておきのクリエイターの空間を集めました。」
とも書いてある。
実は先ほど友人が、
「オーディオオーディオしていない、でも調和のきいた、オーナーの世界観が反映された見本のよう」
と教えてくれたばかり。
友人がいいたいことがわかる。
意外にも言っては登場されている方に失礼になるが、
そうはいっても大きくてもブックシェルフ型スピーカー、
多くは小型スピーカーなんたろうな、と高を括っていた。
Casa BRUTUS 200号を手にすれば、おっ、と思う人の方が多いはず。
JBLのパラゴンも登場している。
アルテックのA5とA7もあった。
もちろんブックシェルフ型、小型のモノも登場しているが、見ていて楽しい。
確かにオーディオオーディオしていない。
とてつもなく高価なオーディオ機器はないが、
だからこそというべきか、ステレオサウンドに登場するリスニングルームとは趣が異る。
オーディオマニアとして、どちらが参考になるかといえば、
見ていて楽しいかといえば、Casa BRUTUSである。
好きな音楽をいい音で聴きたいと思っている、
まだオーディオの世界に足を踏み入れていない人にとっては、どうだろうか。
そういう人が、ステレオサウンドに登場する(紹介されている)リスニングルームに、
どう反応するだろうか。
Casa BRUTUSの「音のいい部屋」には、どう反応するだろうか。
どちらがオーディオの世界に足を踏み入れるきっかけとなるだろうか。