ステレオサウンド 200号に期待したいこと(その5)
ステレオサウンド 50号と200号(創刊50周年記念号)。
号と年の違いはあるけれど、どちらも50という数字がつく。
ステレオサウンド創刊10周年は40号。
40号と50号を比較すると、50号がはっきりと記念号としての特集を組んでいる。
50号は春号だった。
次の51号の特集はベストバイだった。
200号は秋号。
次の201号の特集は、もう決っている。
ステレオサウンド・グランプリとベストバイである。
なんと似ているんだろう、と思ってしまう。
しかも51号のベストバイ特集は、以前書いているようにつまらなかった。
何も201号の特集が、51号のようにつまらない、といいたいわけではない。
もうマンネリの企画が201号で、変ることなくくり返されるであろうことに、
もううんざりしてきている。
201号にふさわしい企画は、望めないのははっきりしている。
けれど、ひとつ手はある。
ステレオサウンド・グランプリとベストバイをまとめて一冊のムックとして出すことだ。
そうすれば201号の特集は、次なる50年に向けての第一歩としての企画を組める。
ステレオサウンド・グランプリとベストバイのムック化は、
ずっと以前からそうすべきだと思っていた。
私と同じように思っている人も少なくないはずだ。
私が編集部にいたころは、
ベストバイの号だけは買わないという読者がいた。
ならばいま、ステレオサウンド・グランプリとベストバイの冬号は買わない、
という人がいても不思議ではないし、
反対にベストバイの号だけ買うという人もいたから、
ムックとして出版すれば、どちらの望みにも応えられる。