アクセサリーは何に作用しているのか
オーディオ・アクセサリーには、いろいろな種類がある。
オーディオ・アクセサリーときいて、多くの人が思い浮べるケーブル類は、
信号がとおる経路だけに、直接的に音に影響を与えるアクセサリーである。
カートリッジをとりつけるヘッドシェル、スタビライザー、
インシュレーター、ラックなどの類は、信号系に直接関係してくるものではないが、
音は確かに変る。その意味では間接的に音に影響を与えるアクセサリーといえる。
それから音響パネルとよばれるアクセサリーがある。
上記のアクセサリーはオーディオ機器に関係していたモノに対し、
このアクセサリーはスピーカーから発せられた音に対して作用するアクセサリーである。
これら以外にもうひとつある、といえる。
具体的にあげれば超低周波発生機だ。
このアクセサリーに関しては、まったく効果がないという人と、
意外に効果的であるという人とがいる。
ケーブルでも音は変らないと唱える人は、
超低周波発生機などで音が変るわけがない、と一蹴するはずだ。
ケーブルだけでなくラックなどのアクセサリーで音は変るという認めている人でも、
この超低周波発生機に対しては懐疑的な人もいる。
実際に音は変化するのか。
試したことがないので、どうなのかはわからない。
ただ変るという人と変らないという人がいるということに着目すれば、
この種のアクセサリーは、人に作用するモノといえるのではないだろうか。
超低周波発生機は信号経路に挿入するわけではないし、
オーディオ機器と接しているアクセサリーでもない。
このアクセサリーを導入したからといって、部屋の音響特性が変化するわけでもない。
けれど音の受け手である人に対して作用するアクセサリーだと仮定したら、
人により変る変らないと意見が分かれることも説明がつく。