Date: 2月 17th, 2016
Cate: 世代
Tags:

世代とオーディオ(続・ガウスの輸入元のこと)

先日、twitterでガウスの輸入元に関する指摘があった。
ステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界 ’76」の今井商事の広告に、
ガウスが紹介されている、ということだった。

214ページ、215ページの今井商事の広告を早速見ると、
当時今井商事が扱っていた10ブランド、16機種のスピーカーシステムの集合写真があり、
後列中央にガウスのスピーカーシステムがいる。

新製品ということで、型番は”Monitor System”とあるだけで、価格はない。
他のスピーカーシステムは外形寸法、重量が記載されているが、ガウスのシステムにはない。

フロントショートホーンのエンクロージュアに、15インチ口径のウーファーが二発、
その上にかなり横幅のあるラジアルホーンが乗っている。

広告の右下に〈価格は、10月1日現在のものです。〉とある。
1975年10月1日の時点で、ガウスの輸入元は今井商事だったことがわかる。

となるとステレオサウンド 41号での告知、
1976年10月から、輸入元はウェストレックス、販売業務は今井商事で正式に販売されている、ということは、
何を表しているのだろうか。

おそらく今井商事が1975年の時点で正式な輸入元になったのだろう。
その後、1976年に、ウェストレックスが自社製のスピーカーシステムにガウスのユニットを採用することを発表。
前身がウェスターン・エレクトリックであるウェストレックスと今井商事では会社の規模が相当に違う。
結果、輸入元はウェストレックス、販売業務は今井商事で落ち着いたのだろうか。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]