Date: 1月 9th, 2016
Cate: audio wednesday
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第60回audio sharing例会(アンプを愉しむ・その4)

1月のテーマは、アンプの愉しむであり、アンプを選ぶではなかった。
とはいっても、今回のaudio sharing例会に参加された方がたは、
それぞれに気に入った音のアンプがあったと思う。

私は、というと、是枝重治氏のパワーアンプ三機種の中で、
7695シングルアンプが印象に残っている。

真空管の、それもシングルアンプというと、
私の中では、はっきりとしたイメージがある。
7695シングルは、まさにそういう音がしてくれた。

私がもっているシングルアンプの音のイメージが、
多くの人がもつイメージとどれだけ重なっているかはわからない。
だから、私が7695シングルをシングルアンプらしい音の良さを聴かせてくれた、といっても、
別の人が聴けば、シングルアンプらしさを感じない、ということになるかもしれない。

それでも、7695シングルはシングルアンプの良さがあった、と感じている。
スピーカーが能率が高いということもあって、その良さが活きていた。

是枝氏のコントロールアンプとの組合せでも良かったけれど、
ゴールドムンドのMIMESIS7との組合せにも惹かれるものがあった。

では、今回聴いたアンプの音で、この組合せを選ぶのかときかれれば、
選択の条件次第ということになる。

アンプを何ひとつ所有していなくて、
今回聴いたアンプから一機種(ペア)だけを選ぶということになると、
ゴールドムンドのペアということになる。

けれど、すでにアンプを所有していて、それも気に入っているアンプということで、
もうひとつアンプを、ということであれば、ゴールドムンドのMIMESIS7と7695シングルをとる。

是枝氏の7695シングルの音を聴いていると、
これこそが五極管シングルアンプの音だ、といいたくなる。

こんないい方がどんなに乱暴な表現なのかはわかっている。
それでも、そういいたくなる良さを感じ、
7695という真空管(今回初めて聴いた)への関心ももつことができた。

私だったら、こう作るかも、ということを想像する愉しみもあった。

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