喫茶茶会記のスピーカーのこと(その7)
スピーカーの教科書的な本には、12dB/octのネットワークの場合、
ウーファーは正相接続、トゥイーターは逆相接続(2ウェイの場合)にするように書いてある。
ただこれが、常に正しいとは限らない。
アルテックのネットワークの取り扱い説明書をみると、
ウーファーとホーン+ドライバーの極性に関する指示が書いてある。
ウーファーのボイスコイルの位置とドライバーのボイスコイルの位置が揃っている場合、
つまりアルテックのA7、A5のような構成のときには、
ウーファーは正相、ドライバーは逆相にするように書かれてある。
セクトラルホーンの先端部とウーファーのフレーム面が同一線上の場合も同じく逆相接続。
ただしホーンの縁とウーファーのフレームが同一線上の場合はドライバーも正相接続と指示されている。
ネットワークの取り扱い説明書には図つきでわかりやすく説明されている。
少なくとも、この接続がアルテックが考える基本的な接続といえる。
けれど、このこともいつの間にか忘れられつつあるような……、そんな気がしている。