Date: 11月 6th, 2015
Cate: 使いこなし
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喫茶茶会記のスピーカーのこと(その4)

11月4日に使ったCDは、
ステレオサウンドが1990年代前半に出していたステレオサウンド・リファレンスレコードのVol.9、
これ一枚である。

もともと音出しをする予定ではなかったため、CDをもっていたわけではなかった。
たまたまCDプレーヤーの横に、このCDがあった。

このCDは菅野先生監修で、ロンドン・ベスト・レコーディングというタイトルがついている。
これならば信用していいCDと判断して、基本的にこの一枚だけを聴いていた。

使ったのは一曲目のショルティ/ウィーン・フィルハーモニーによるモーツァルトの魔笛の序曲、
それから四曲目のシュライアーとシフによるモーツァルトの「春への憧れ」、この二曲である。

あれこれ試して、手応えが感じたら、
十曲目のドホナーニ/クリーヴランド管弦楽団によるマーラーの第六番を、音量をあげて鳴らしてみた。

喫茶茶会記は、なんども書いているようにジャズ喫茶である。
なのにクラシックのCDを使うのはどうかと思われるかもしれないが、
このクラシックCDのみで聴いた結果としての音で、
福地さんの好きなCDをかけて、福地さんが満足しているのだから、それでいいと思っている。

私が中途半端にジャズのCDであれこれやるよりは、クラシックのCDでしっかりとやったほうが、
確実なカタチを、福地さんに提案できると考えたし、そうできた。

audio sharing例会の終りに、グレン・グールドのブラームスの間奏曲集を鳴らした。
このCDは愛聴盤だし、知り尽くしているともいえるディスクだから、
これで調整するという手もあったけれど、あえて使わなかった。
途中で、グールドのブラームスを試しに鳴らすこともしなかった。

この音だったら、グールドのブラームスの良さが、まあ伝わるだろうと思えたから鳴らした。
愛聴盤だから、十全とはいわないけれど、意外によかった。

福地さんとOさんが聴いているときにも、このCDを鳴らしたくなった。

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