Date: 11月 5th, 2015
Cate: 使いこなし
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喫茶茶会記のスピーカーのこと(その2)

音楽館のスピーカーのユニットを構成をみて、
少なからぬ人が不思議に思うのはグッドマンのトゥイーターであろう。

アルテックにはあまりいいトゥイーターがなかった。
3000Hが以前はあったし、その後マンタレーホーンのMR902も登場したけれど、
アルテックのトゥイーターは、ウーファー、ドライバーに対してやや貧弱な印象があった。

そうなると他社製のトゥイーターをもってくることになる。
意外にもJBLの2405はうまくいくようである。
ホーン型にこだわらなければ選択肢はかなりある。
なのに、なぜグッドマンのDLM2なのだろうか、と思っていた。

実際に調整をやっていくと、やはりこのトゥイーターがクセモノである。
途中トゥイーターを外して、アルテックの2ウェイだけで鳴らしてみた。
その方がいいところはあった。

でも高域ののびに関してはトゥイーターがあったほうがいい。
外したまま調整していこうかも考えた。

けれど音楽館のスピーカーはただ単にアルテックの2ウェイということだけではなく、
このグッドマンのトゥイーターがあってのものであっただろうし、
喫茶茶会記の店主・福地さんも音楽館のスピーカーを受け継いで鳴らしたいという考えだから、
私が気にくわないからといって外すわけにはいかない。

DLM2にはレベルコントロールはないし、
喫茶茶会記には抵抗があるわけではない。アッテネータとできるわけではない。
ホーンとドライバーの位置と置き方をさぐりながら、トゥイーターの置き場所もさぐっていた。

けれど、どこに置いても、このトゥイーターの音はかなりシステムの音に影響する。
外したい気持は強いが、喫茶茶会記はジャズ喫茶である。

個人のリスニングルームであれば、ただ一点の聴取位置でいい音に調整するということもありだが、
ジャズ喫茶ではそういうわけにはいかない。
真ん中で聴ける人はわずかである。多くの人が左右どちらかに寄った位置で聴くことになるし、
人が多ければ部屋の隅近くで聴くことにもなる。

真ん中で聴けない人にもある程度の音で聴いてもらいたい、ということを考えると、
トゥイーターをうまく活かすのも、ひとつの手である。

トゥイーターをどうしたのかは、喫茶茶会記に行って確かめてほしい。
結果としては、かなりうまくいった。

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