オーディオの「介在」こそ(その5)
土に親しむ時期がなく育ってきた人たちなのだろうか、
いま土を、なにか汚いもの、として受けとめている人が増えつつあるという話をつい最近聞いて、
あまりにも意外なことで、驚いてしまった。
土を汚いものとして受けとめている人たちは、その土で育つ作物に対して、どう思っているのか。
野菜や果物をまったく口にしないというのだろうか。
これから先、10年後、20年後……、どのくらい先になるか見当はつかないけれど、
土にまったく触れずに育っていく人たちが出てくるのかもしれない。
土を毛嫌いする人、土に触れずにきた人、
そういう人たちがオーディオ機器の開発に携わってくることだってあるだろう。
スピーカーの開発にも携わってくるだろう、そういう人たちが──。
そういう時がくるのはまだまだ先だろうから、
それまでにも、スピーカーの技術は進歩していくだろう。
いったい、そのときスピーカーの音は、どうなっているのだろうか。