Date: 5月 20th, 2015
Cate: the Reviewの入力
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the Review (in the past)を入力していて……(続×十五・作業しながら思っていること)

ダイナコの管球式パワーアンプといえば、Stereo 70、Mark IIIがよく知られている。
これらはオーソドックスな真空管アンプのスタイルで、
シャーシの上に、真空管、トランスが配置されている。

Mark VIは120Wの出力をもつモノーラルアンプ。
8417のパラレルプッシュプルである。
Mark VIが他のダイナコのアンプと少しだけ違うのは、フロントパネルを持っていることだ。

三段の感度切り替えのメーターが中央上部にぽつんとついていて、
あとは両サイドのハンドルが目立つ程度のフロントパネルである。
割と素っ気ないつくりは、いかにもダイナコらしいといえばそういえるつくりだ。

同時代のソリッドステートのパワーアンプにもハンドルつきはなかった。
なぜMark Viにだけハンドルをつけたのか、その理由はわからないが、
このハンドルは木を使っている。

Mark VIの重量は25kgとなっているから、
おそらく金属製のハンドルで、表だけ木なのか、木の中に補強として金属が使われているのか、
なにしろMark VIは写真だけで、実物を見たことがないので、そのへんのことは確認できていない。

この木のハンドルが、いいアクセントになっている。
このハンドルがなかったら、Mark VIへの興味はもたなかったかもしれない、
そう思えるほど、このハンドルはいい。

なぜMark VIは金属製のハンドルにしなかったのか。
木を使わない方がコスト的には抑えられたはずた。
ダイナコはキットも販売していたことからもわかるように、
コストパフォーマンスを大事にしていたメーカーである。

そのダイナコがしゃれっ気をみせている。

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