Date: 5月 14th, 2015
Cate: オーディオの科学
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オーディオにとって真の科学とは(その1)

世の中にはいろんな人がいることはわかっていても、
こうやってブログを書いていると、そのことを強く実感することがある。
ほんとうにいろんな人がいる……。

何度も書いていることだが、
オーディオはどこかを変えれば、音は変る。
ほんのわずかな違いのときもあれば、大きな違いとなってあらわれることもある。
小さな違いの時には、人によっては気がつかないこともあるだろう。

その場合、違いに気がつかなかった人にとっては音は変らなかった、ということになる。
気がついた人には音が変った、ということになる。
この時、わずかな違いに気がつかなかった人も、誰かの指摘を受けたり、
経験を積むこと、耳の訓練を積むことで、
その時はわからなかった音の違いをしばらくしたらわかるようになることだってある。

とにかく音はささいなことで変っていく。
こんなことで変ってくれるな、と思うようなことでも変化する。

ケーブルを替えれば音は変る。
接点が汚れていたのをクリーニングしても変るし、
RCAコネクターの嵌合具合を変えてみても音は変化する。

ラック(置き台、置き場所)をかえても変る。
ラックの天板の上でアンプやCDプレーヤー、アナログプレーヤーの位置をずらしても変る。

音が変る要素をひとつひとつ書いていったらキリがないくらいに、
つまり無数にあるといっていい。

けれど、世の中にはケーブルでは音は変らない、
ましてラックなどで音が変ってたまるか、と頑なに主張する人がいる。
それはそれでいい。
その人は、音の変化を聴きとれていないからなのだ。
耳の音の変化に対する閾値の違いであり、
何もこまかな音の違いを聴き分けているから、オーディオでいい音が出せるとは限らないし、
そうでないからといっていい音が出せないわけでもない。

だから私には違いがわからなかった、といわれた上で、
だから私にとっては音は変らなかったと同じこと、といわれるであれば、
それに対しては私は何も言うことはない。

けれど世の中にはいろんな人がいるのだから、
変らないという人の中にもいろんな人がいる。
やっかいなのは「オーディオは科学だ」という、
彼らにとっては水戸黄門の印籠ともいえる、このセリフを口にする。

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