世代とオーディオ(あるキャンペーンを知って・その2)
ステレオサウンドの恒例企画となっているベストバイ。
昔は今と違い、評論家の選ぶベストバイコンポーネントだけでなく、
読者の選ぶベストバイコンポーネントも掲載されていた。
このころのステレオサウンドには毎号アンケートハガキがついていた。
ベストバイ特集号のひとつ前の号には、ベストバイコンポーネントの投票ハガキとなる。
ステレオサウンド 47号(1978年夏号)をみてみる。
年齢分布の棒グラフがある。
10〜15才:5%
16〜20才:15.7%
21〜25才:28.9%
26〜30才:29.4%
31〜35才:9.6%
36〜40才:5.7%
41〜45才:3.9%
46〜50才:1.9%
51〜55才:1.1%
56〜60才:0.5%
61才以上:0.2%
無記入:1.2%
この結果をみるかぎり、中心読者は若い世代といえる。
とはいえこの結果はベストバイコンポーネントに投票してきた読者であり、
ステレオサウンドがクライアント用につくったPDFとは調査方法も違うのだから、
このふたつの結果を照らし合せて、どれだけ正確なことがわかるのかはなんともいえない。
それでも若い世代の比率が減ってきていることはいえるのではないか。
47号はいまから37年前のステレオサウンドだから、
全体の約60%をしめる21〜30才の人たちは、いまでは58〜68才ということになり、
2014年の調査結果の年齢分布とほとんど一致している、とみることもできる。
少なくともどちらの結果もステレオサウンドの読者を対象としたものである。
やはり若い世代のオーディオマニアは減っているのか。
ステレオサウンドを読む若い人は減ってきていることだけは確かなようだ。