Date: 10月 28th, 2008
Cate: 真空管アンプ
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真空管アンプの存在(その6)

伊藤アンプに魅了されているころ、海外から真空管アンプがぽつぽつと現われはじめていた。

まず登場したのがコンラッド・ジョンソンのPreAmplifier(たしかこういう型番だった)で、
そっけないパネルでアマチュアの手作りの雰囲気を残していたが、
井上、山中両氏の新製品紹介の記事では、新鮮な音の印象といったことが書かれていたと記憶している。
このあたりから、新しい──音も回路技術も──真空管アンプが登場してくることになる。

順不同だが、プレシジョン・フィデリティ(Precision Fidelity》から、
金色のフロントパネルのコントロールアンプはC4が登場した。
プレシジョン・フィデリティは、スレッショルドのネルソン・パスのプライベート・ブランドだときいている。

それからビバリッジのRM1/RM2。外部電源採用のコントロールアンプで、
アンプ本体と電源部のシャーシは同じサイズで、たしかアンプ部がRM1、電源部がRM2だった。
多少不安定さがありながらも、調子が良いときの音は格別だったと聞いている。
山中先生が、組合せの特集で、このビバリッジとSUMOのThe Goldを、最高のペアだと言われていた。

カウンターポイントのSA1も登場している。
このころのカウンターポイントは、マイケル・エリオットではなく、
創立者エドワード・フマンコフの設計である。
エリオット設計のSA5から安定していったが、SA1は気難しい面を持っていた。

SA1はステレオサウンドの試聴室で聴いている。
上に挙げた機種とくらべてまずパネルフェイスがこなれていた。
もうすこし安定してくれたら、欲しいのに……と思ったほど、ソノリティの良さは見事だった。

こうやって書いていくと気がつくが、アメリカから登場した真空管アンプはコントロールアンプばかりである。

パワーアンプは、と言うと、イギリスのマイケルソン&オースチンのTVA1が挙げられる。

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