型番について(その2)
マッキントッシュのパワーアンプの型番の意味するところは、
モノーラル機かステレオ機か、と、出力の大きさである。
真空管アンプのころ、MC275、MC240のモノーラル仕様のMC75、MC40が存在からわかるように、
MCの後につづく数字の最初が「2」であればステレオ仕様であり、そのあとの数字が出力を示す。
「2」がない場合はモノーラルで、MCの後すぐの数字が出力である。
これはトランジスター化されても基本的には続いている。
過去の製品を含めると同じ出力のアンプも存在すると、
型番の末尾に出力とは関係のない数字がつくこともあったし、
出力250W+250Wだが、MC252という型番も出てきた。
モノーラルで「2」がつくのは、超弩級のMC2kWである。
これは出力が2000Wなので、このように例外的な型番となったのだろう。
とはいえ「2」のあとに数字ではなくkWと続くので、それほど例外とも言えない。
あと真空管アンプのMC3500は、350Wのモノーラル仕様なのに、「0」がひとつ多かったりする。
だから原則的にマッキントッシュのパワーアンプの型番のつけ方に大きな変化はないと思っていた。
けれど、MC2301は違った。
型番から判断すると、300W+300Wのステレオ仕様なのに実際は300Wのモノーラルである。
メーターがひとつだから、モノーラルということは実物、写真を見ればすぐにわかることとはいえ、
なぜ、このアンプだけ型番のつけ方が異るのか、ちょっと気になる。