同軸型はトーラスなのか(その27)
(その1)を書いたのが2010年3月、五年ほど経っている。
この項の(その26)も2011年2月ですでに四年前、
ずいぶんあいだをあけすぎたな、と思いながら、また書き始める。
「同軸型はトーラスなのか」というタイトルは、
(その3)(その4)に書いたように、
「回」という漢字からの連想である。
パイオニアのS-F1のユニットは、まさに「回」の字そのものといえるからだった。
同軸型の「同」。
「回」の下の横棒を上にずらす。
口の部分の上にもってくると、同になる。
こんなこじつけめいたことも考えながら、書き始めた。
同軸型ユニットとはいっても、いくつかの種類がある。
最初から同軸型ユニットとして設計されたものと、そうでないのものとがある。
多くの同軸型ユニットは最初から同軸型として設計されたといえるが、
たとえばコーン型ウーファーもしくはフルレンジユニットの前面に、
コーン型もしくはドーム型トゥイーターを後付けしたユニットがある。
これも同軸型であり、私が昔鳴らしていたシーメンスのコアキシャルも、いわばトゥイーター後付け型になる。
ただ、ここで考えていきたい同軸型から、この手のモノは除外する。