羽二重(HUBTAE)とオーディオ(その7)
川崎先生の講演が終り、展示してある七枚の羽二重=HUBTAEに触れる。
私は布地の専門家ではない、素人である。
専門の人たちがどういうふうに七枚の羽二重=HUBTAEに触るのかを見てから、
それをマネして触ってみようと思っていたけれど、最初の一枚に触ってみると、
そんな真似をしなくとも、オーディオマニアにはオーディオマニアとしての触り方があるように感じて、
ピンと張ったりしながら、あれこれ触ってみた。
七枚を触った後で、また最初から触っていた。
会場には多くの人がいたから納得するまで触っているわけにはいかない。
それから子供のころよくやっていたことを思い出していた。
紙や布をピンと張って口を付けて振るわせる、というものだ。
実はこれを試してみたかったけれど、顰蹙をかうことは必至だからしなかった。
七枚の羽二重=HUBTAE、
こし:もちもち・しこしこ
はり:バリバリ・パリパリ
ぬめり:ぬるぬる・べとべと
ふくらみ:ふかふか・ふわふわ
しゃり:しゃりしゃり・しょりしょり
きしみ:きしきし・きゅっきゅっ
しなやかさ:しなしな・たらたら
これらを振るわせて音を出してみたら、
どういう違いが出てくるのだろうか。
手で触っていた時に感じていた違いよりも、はっきりと感じられるのか、それともそれほどでもないのか。