VUメーターのこと(その12)
メーターの構造がスピーカーユニットと同じであれば、
メーターの外観は時計と同じに見ることができないだろうか。
時計にもメーターにも針があり、文字盤といえるものを背後にもつ。
時計の形状に四角いものもあれば丸いものもある。メーターも同じである。
大きさも腕時計があり壁掛け時計があるように、メーター大きさも小さなものから、
例えばマッキントッシュのパワーアンプについているような大きなものもある。
内部はスピーカー、外観は時計。
それがメーターなのだ、と10代のころ、そう捉えていた。
これは針が振れるアナログ式のことであるわけだが、
時計にデジタル式が登場したように、メーターにも数字表示のデジタル式が登場した。
どこか時計とメーターは共通するところがあるように、いまも感じている。
そういうふうにみてしまう、ある種のクセみたいになっている。
時計のほうがメーターよりも歴史が長い。
それにしてもメーターの中にはひどいものが多いように感じる。
それに飛び抜けて優れている、といえるメーターもない。
ということはメーターを製造している側には、
メーターに時計と共通するものを感じていない、ということなのか、とも思うし、
メーターと時計に共通性を感じる方がごく少数ということになるのだろうか。