Date: 10月 8th, 2014
Cate: Kathleen Ferrier
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Kathleen Ferrier (22 April 1912 – 8 October 1953)

いつごろからなのか、Kathleen Ferrierをキャスリーン・フェリアと表記するようになったようだ。
私がKathleen Ferrierを聴きはじめたころは、カスリーン・フェリアーだった。

だからいまでもカスリーン・フェリアーと言っている。

初めて聴いたのは、バッハ/ヘンデルのアリア集のCDだった。
入荷したばかりの輸入盤。1985年に買った。

このときのスピーカーはセレッションのSL600だった。
イギリスのスピーカーでよかった、と思っている。

フェリアーの声は柔らかくあたたかく、しっとりしている。
どこにも刺々しさはない。
とりすました表情はどこにもない。

そういう声・表情で歌われたバッハとヘンデルは、心に沁みた。
それまで聴いたどんな音楽よりも、そうだった。

フェリアーの歌が心に沁みてこなくなったら、もう終りだとおもっている。

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