Date: 6月 5th, 2014
Cate: オーディオ観念論
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抽象×抽象=(その1)

音楽は抽象的なものの代表である。
抽象たる音楽をオーディオで聴くという行為は、抽象を幾重にも掛け合せることのように思う。

録音の現場があり、そこでいくつかの抽象が掛け合され、
再生側で、コンポーネントという、抽象の直列接続のような系で聴き、
そこに聴き手という、もっともっと大きな抽象的要素が加わるわけだから、
いったいいくつもの抽象を掛け合せているのか。

抽象×抽象というより抽象のn乗と書いた方がより正確であるが、
そのへんはどちらでもいい。
言いたいのは、抽象を幾重にも掛け合せて得られるものは、いったいどういうものか、ということだから。

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