Date: 4月 18th, 2014
Cate: ロングラン(ロングライフ)
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ロングランであるために(JBL 4311というスピーカー・その2)

47号からあとのステレオサウンドのベストバイに4311は選ばれているのか。
51号でも選ばれていない。
55号でやっと登場する。
けれど次のベストバイの号、59号では選ばれていない。

4343、4350は選ばれている。
4333Aも選ばれているし、その他のコンシューマー用モデルもいくつか選ばれている。
4311と同価格帯のコンシューマー用モデルは選ばれているし、4301も毎回登場するにも関わらず、
4311はステレオサウンドのベストバイとは無縁の存在であるかのようだ。

4311が現役のころ、私が熱心に読んでいたのは、このステレオサウンドだった。
他のオーディオ雑誌も読んでいた。
FM誌以外にオーディオ雑誌はいくつもあった。
オーディオピープル、サウンドメイト、オーディオ、電波科学などがそのころにあって、
いまはなくなってしまった雑誌である。

これらのオーディオ雑誌も毎号は無理でもよく買っていた。

ステレオサウンドとは編集方針の違いがあるのはわかっているけれど、
これらのオーディオ雑誌でも4311が積極的に取り上げられているという印象はまったくない。

この4311をJBLはアルニコマグネットフェライトに置き換えたときに、最初に選んでいる。
スタジオモニターシリーズで最初に型番の末尾にBがつき、
フェライトマグネットによるSFG回路を搭載したのは4311であるし、
現在の4312Eのウーファーの仕様を、ハーマンインターナショナルのサイトで確認すると、
このスピーカーの価格はいくらなのか、とわかっていても確認したくなるほど、贅沢なものとなっている。

JBLは4311の系列に、つねに積極的である。
それだけ4311の系列は売れ筋のスピーカーシステムなのだろう。

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